メイズルス兄弟のドキュメンタリー映画で有名になったイーストハンプトンの邸宅、グレイ・ガーデンズの中に入ってみたいと思っていた『グレイ・ガーデンズ』(Grey Gardens)ファンに朗報だ。
グレイ・ガーデンズの現在のオーナー、ベン・ブラッドリー夫妻が、Grey Gardensのプライベート・ツアーの権利をチャリティオークションにかけているのだ。
オークションを主催しているのはオフ・ブロードウェイの非営利劇場であるPlaywrights Horizons。
ここはアメリカの劇作家や作曲家、作詞家に作品を発表するチャンスと場所を提供する劇場。2006年にはミュージカルGrey Gardensもまずここで上演された。
そのPlaywrights Horizonsが毎年ファンドレイジングのために開催しているオークションに、今年はブラッドリー夫妻がこの粋なツアーを提供した。
このツアーは現在のところ$1600の値段が付いている。
だが、ジャーナリストならば一度は会って話してみたいと願うベ ン・ブラッドリーによるプライベート・ツアーなので、グレイ・ガーデンズファン以外もオークションに参加することが予想され、価格はもっと上がる見込み。
今回のオークションで出品されているアイテムの中で、Grey Gardensがらみのものには、ミュージカルを作った作曲家のスコット・フランケル(Scott Frankel)と、ミュージカルで主役2役を演じたクリスティン・エバーソール(Christine Ebersole)とのディナー権がある。
その他の注目アイテムは、現在ブロードウェイで上演中のマーティン・マクドナー(Martin McDonagh)の新作、“A BEHANDING IN SPOKANE”を観劇した後、芝居に出演しているクリストファー・ウォーケン(Christopher Walken)とゾーイ・カザン(Zoe Kazan)にバックステージを案内してもらう権や、あのスティーブン・ソンドハイムとのディナー権というものもある。
ソンドハイムとのディナー権は現在$5200という最高価格が付いている。
オークションの全てのアイテムはこちらで見られる。
オークションへの入札は、ニューヨーク時間の29日午後10時までとなる。
注:ベン・ブラッドリー氏はウォーターゲート事件を明るみにした当時のワシントンポスト紙の編集主幹だった人物として有名だ。この事件を調査したジャーナリスト、ボブ・ウッドワード(Bob Woodward)とカール・バーンスタイン(Carl Bernstein)のボスに当たり、彼らの手記を元にした映画『大統領の陰謀』(”All the President’s Men”)にも登場する(映画ではジェイソン・ロバーズ(Jason Robards)が演じた)。
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