2015年のトニー賞でリバイバル作品賞を含む4部門を受賞したブロードウェイミュージカル『王様と私』が、来年7~8月に東京渋谷の東急シアターオーブで来日上演されることが決定した。
主演はブロードウェイリバイバル版オリジナルキャストの渡辺謙とケリー・オハラ。英語での上演となる。
『王様と私』は1951年に初演されたロジャース&ハマースタイン作のクラッシックミュージカル。1860年代のシャム王国を舞台に、王宮に家庭教師として招かれたヨーロッパの近代的な考えを持つアンナと、封建制と古くからのしきたりを重んじるシャム王とが、対立を繰り返しながら文化の違いを超えて次第に理解を深めていく姿を描いている。
これまで繰り返しリバイバルされ、日本でも東宝が日本語版プロダクションを制作・再演しているが、今回来日公演するプロダクションは、渡辺のブロードウェイデビューとなったバートレット・シャー演出の2015年ニューヨーク、リンカーン・センター制作作品。
本作は今年、英国ロンドンのウエストエンドでも上演され、ブロードウェイでアンナ役を演じてトニー賞主演女優賞を受賞したケリー・オハラと、同トニー賞主演男優賞にノミネートされた渡辺謙がウエストエンドデビューしたことも話題となった。
ロンドンでの公演は、世界各地の映画館で見られるライヴビューイング上映もされたが、日本では上映されていない。
今回の来日公演に際し、主演の渡辺謙とケリー・オハラが発表したコメントは以下の通り。
「王様と私」この素晴らしいカンパニーと演出、何よりもブロードウェイの歌姫ケリー・オハラを日本の観客にご覧頂けるのが楽しみです。
不朽の名作をお楽しみ下さい。
渡辺謙
渡辺 謙さんの故郷・日本で一緒に舞台に立てるなんて、これほど素敵な再会があるでしょうか。
日本の文化に触れ、愛する作品に出演できることは一生に一度の機会。
皆さんにお会いするのが待ちきれないです。ケリー・オハラ
劇場: 東急シアターオーブ
期間:2019年7月~8月上旬予定
ウェブサイト
Featured Photo: ‘The King and I’ London Palladium Production
Photo by Matthew Murphy