「ヒューストン、問題が発生した」
1995年に公開されたロン・ハワード監督の『アポロ13』(Apollo 13)の中で一番有名なセリフといえば多分これだろう。
『アポロ13』は1970年4月に実際に起こったアポロ13号の事故を描いた映画だ。アメリカ合衆国のアポロ計画3度目となる有人月面着陸ミッションの途中、もうすぐ月だという時に事故が起こる。ミッションを中断せざるを得なかったクルー達は、地球に帰還するために次から次へと襲ってくる深刻な危機に対処しなければならない。果たしてクルー達は無事に地球に帰還できるのだろうか?
例えアポロ13号の事故がどういう結果になったか知っていても、この映画は見ているだけで手に汗握り、ハラハラドキドキしてしまう。
そのハラハラドキドキ映画の中、この名セリフは事故が起こった後でトム・ハンクス演じるジム・ラヴェルがヒューストン管制塔に報告する形で登場する。
Apollo 13 | “Houston, We Have a Problem”
どうやら現実の事故の時は、少々違うフレーズが言われたらしい。公開されている当時の音声によると、映画でケヴィン・ベーコンが演じたジャック・スワイガートがまずヒューストンに”Okay, Houston, we’ve had a problem here.”と報告した後、ヒューストンが繰り返すように言い、ラヴェルが”Uh, Houston, we’ve had a problem.”と言ったようだ。
映画版のセリフには脚色が加えられているが、このやりとりが映画に登場して以降、このフレーズは名セリフとなってポップカルチャーを含めいろんな人にいろんな場面で引用されることになった。
何を隠そう我が家でも、劇場前でチケットを忘れたことに気がついた時や、トイレットペーパーを切らしていたことが土壇場でわかった時など、緊急トラブル発生を報告する時にこのセリフを活用させてもらっている。
『アポロ13』
原題: Apollo 13 (1995)
監督:ロン・ハワード
脚本:ノエル・ラングレー 、フローレンス・ライアソン 、エドガー・アラン・ウールフ
原作:『アポロ13』(原題:Lost Moon: The Perilous Voyage of Apollo 13)by ジム・ラヴェル、ジェフリー・クルーガー
製作:ブライアン・グレイザー
出演:トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス
Top Image: Tom Hanks as Jim Lovell in “Apollo 13” (1995) © Universal Pictures
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