クライヴ・オーウェン、この秋ブロードウェイでリバイバルされるジュリー・テイモア演出『エム・バタフライ』に出演!

クライヴ・オーウェンがこの秋、1988年にトニー賞を受賞したデイヴィッド・ヘンリー・ホァンの芝居『エム・バタフライ』(M. Butterfly)の初リバイバルで、再びブロードウェイの舞台に立つことが決まった。

演出はミュージカル『ライオン・キング』(The Lion King)や『スパイダーマン:ターン・オフ・ザ・ダーク(原題)』(Spider-Man: Turn Off The Darkのジュリー・テイモア。

『エム・バタフライ』は1960年代の駐中国フランス公館の外交官ベルナール・ブルシコと京劇役者、時佩孚との実際にあった複雑な恋愛関係をベースに作られたフィクション。1964年、北京のフランス大使館に赴任したルネ・ガリマールが、 ある夜観劇したオペラ『蝶々夫人』の主演女優ソン・リリンに恋をする。だが、ガリマールが夢中になった完璧な女性には大きな秘密があった。

1988年の初演時にはジョン・リスゴーがガリマール役を、ソン役をB・D・ウォンが演じた。リスゴーはこの役でトニー賞にノミネートされ、B・D・ウォンは助演男優賞を受賞。また、作品賞も受賞し、監督賞の他、セットデザイン賞と衣装デザイン賞(どちらも石岡瑛子)、ライティングデザイン賞(アンディ・フィリップス)にノミネートされた。

1993年にはデイヴィッド・クローネンバーグが映画化し、ガリマール役をジェレミー・アイアンが、ソン役をジョン・ローンが演じた。

今回のリバイバルでオーウェンが演じるのはガリマール役。オーウェンは2015年にハロルド・ピンターの『オールド・タイムズ(原題)』(Old Times)でブロードウェイデビューを果たしている。

プロデューサーによると、今回のリバイバルでは、初演時から現在までに明らかになった、ベルナール・ブルシコと時佩孚の実際の恋愛関係についての新しいマテリアルが付け加えられるとのことだ。

オーウェンは「ブロードウェイに戻るに際し、このような複雑で魅力的な役を手にすることができ、こんなにわくわくすることはありません。エム・バタフライはミステリーと驚くべきストーリーラインを持ち、私にとっては新しいチャレンジです。レネ・ガリマールの心の中に飛び込むのが楽しみです。この、素晴らしく、大胆で、オリジナルな芝居に命を吹き込むのに、才能あふれるジュリー・テイモアほど適任な人はいないでしょう」と述べた。( “I could not be more excited to take on such a complex and fascinating role for my return to Broadway. M. Butterfly offers a novel challenge with its inherent mystery and astonishing storyline. I’m looking forward to diving into the mind of Rene Gallimard and I can think of no one better than the brilliant Julie Taymor to bring this wonderful, daring, original play to life.”)

『エム・バタフライ』のリバイバルに出演するその他のキャストは追って発表される。

オープンは10月26日。上演劇場は未定。

Top Photo: Clive Owen in Old Times, photo by Joan Marcus