ShowtimeのMasters of Sex 『マスターズ・オブ・セックス』、シーズン4でシリーズ終了

セックスの達人たちは戻ってこない。

アメリカのプレミアムケーブルテレビ局Showtimeが、ミッド・センチュリーもの時代ドラマ『マスターズ・オブ・セックス』(Masters of Sex)のシーズン5を制作しないという方針を固め、2013年9月に放映開始となったシリーズは11月13日に放映が完了したシーズン4で終了となることが確認された。The Hollywood Reporterなどが報じている。

日本では現在La La TVでシーズン1が放映中の『マスターズ・オブ・セックス』は、人間の性と喜びについて1950年代終わりから1990年代まで研究し続け、その分野で草分け的存在となったウィリアム・H・マスターズとヴァージニア・ジョンソンの半生をベースに作られたフィクションだ。

2009年に出版されたジャーナリストのトーマス・マイヤーによる‘Masters of Sex: The Life and Times of William Masters and Virginia Johnson, the Couple Who Taught America How to Love’をもとに、HBOのテレビシリーズ『ザ・パシフィック』(The Pacific)のクリエイター、ミッシェル・アッシュフォードが作り上げたシリーズである。

マイケル・シーンがマスターズを、リジー・キャプランがマスターズと研究を共にして後にマスターズの妻となったジョンソンを演じ、他にケイトリン・フィッツジェラルドやアナリー・アッシュフォード、ボー・ブリッジズなどが出演している。

シーズン1は批評家から絶賛され、翌年のシーズン2もシーズン1と同様の高評価を得たが、その後のシーズン3と今年放映されたシーズン4はまずまずの評価に終わっていた。

1968年から始まるシーズン4では、キャラクターたちがそれぞれ仕事においてもプライベートにおいてもセックスにおいても新たなパートナーを得て70年代を生きていく様子が描かれ、シーズンフィナーレではビルとヴァージニアの結婚が描かれた。実際のマスターズとジョンソンはその後離婚して複雑な関係を続けたが、ドラマはある種のハッピーエンドで終了したことになる。

Showtimeはシリーズの終了について、「『マスターズ・オブ・セックス』はアメリカにおける性の規範の移り変わりを探求し、それを美しく描いて演じた作品です。私たちは、批評家に称賛され続けた4シーズンにわたり、マスターズとジョンソンの物語を分かち合うことができたことをこの上なく誇りに思っております。シリーズは今後も私たちのプラットフォームでご覧いただけ、今後も新たな視聴者がこの作品を発見してくださることでしょう。」( “Masters of Sex was a beautifully written and acted exploration of America’s changing sexual mores. We are incredibly proud to have shared the story of Masters and Johnson for four critically-acclaimed seasons. The series will remain available across our platforms where new viewers can discover it for years to come.”)という声明を出している。

Photo © Showtime

Showtime ‘Masters of Sex‘ オフィシャルウェブサイト
La La TV 『マスターズ・オブ・セックス』オフィシャルウェブサイト