「すぐ戻る。」
1984年公開のジェイムズ・キャメロン監督映画『ターミネーター』The Terminator で一番有名なセリフといえば、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるサイボーグが口にするこれ。
1984年のロサンゼルス。「ターミネーター」と呼ばれる暗殺者が2029年からタイムスリップしてきた。ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)は一見人間の男性に見えるが、サラ・コナーという女性を殺すようにプログラムされたサイボーグだった。
ターミネーターと同時にカイル・リース(マイケル・ビーン)という一人の兵士もタイムスリップしてくる。カイルはターミネーターからサラ(リンダ・ハミルトン)を守るため、未来のレジスタンスのリーダーであり、サラの未来の息子であるジョンが送り込んだのだ。サラを見つけ出したカイルは、サイバーダイン・システムズが作り出したスカイネットと呼ばれる人工知能防衛ネットワークが間もなく自我に目覚め、世界規模の核戦争を引き起こして人類を滅亡に追い込むこと、サラの未来の息子ジョンがレジスタンス軍を率りスカイネットと機械勢力と戦っていること、レジスタンスが優勢になったため、スカイネットがジョンの誕生を阻止するためにターミネーターを送り込んでサラを殺そうとしていることをサラに説明する。
電話帳に載っている「サラ・コナー」という名の女性を次から次へと殺していくターミネーターは、やがてサラにたどりつき、サラとカイルを追い詰めていく。逃げる二人は地元の警察に逮捕されて取り調べを受けるが、そこにターミネーターがやってくる。ターミネーターは警察署の受付でサラの友人と名乗ってサラとの面会を求めるが、取り調べが終わるまで受付で待つようにと言われる。
部屋を見渡して算定したターミネーターが受付係にいうのが有名なこのセリフだ。
2023年5月16日付の Hollywood Reporter のインタビュー記事によると、このセリフは偶然の産物だという。オーストリア出身のシュワルツェネッガーは、”I’ll” と言うのに抵抗があり、このセリフをめぐって脚本・監督のジェイムズ・キャメロンと議論になったそうだ。”I’ll be back” よりも”I will be back” と言う方が強いと思うと主張するシュワルツェネッガーに、キャメロン監督は「君は変に聞こえると思っているようだが、そんなことはない。君は僕やそこにいるチャーリーとは言い方が違うからこそうまくいくんだ。だからこのセリフを10回言ってみてくれ。いろいろな言い方で。僕はカメラを回し続ける。そしてその中から1つを選ぶ」と言い、シュワルツェネッガーが平坦に言ったり、快活に言ったり、しゃがれ声で言ったものの中から一つが選ばれたという。
こうして名セリフが生まれ、このセリフはシュワルツェネッガーとは切っても切れない、彼自身のキャッチフレーズにもなった。
『ターミネーター』
The Terminator (1984)
Rating: R
監督:ジェイムズ・キャメロン
脚本:ジェイムズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード
製作:ゲイル・アン・ハード
撮影:アダム・グリーンバーグ
音楽:ブラッド・フィーデル
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセン、ポール・ウィンフィールド、アール・ボーエン
US公開日:1984年10月26日
日本公開日:1985年5月25日
Top Image: Screenshot from The Terminator © 1984 Warner Bros.

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