「オー、マイゴッド、あなた7月4日みたい。ものすごくホットドッグ食べたくなる」
2001年に公開されて大ヒットした『キューティ・ブロンド』(Legally Blonde)の続編、『キューティ・ブロンド/ハッピーMAX』Legally Blonde 2: Red, White & Blonde(2003)でジェニファー・クーリッジ演じるポーレットが言う名セリフだ。
『キューティ・ブロンド』はアマンダ・ブラウンが自らの経験を基に書いた小説が原作で、「ブロンドは頭が悪い」というステレオタイプの偏見を逆手にとったコメディ映画だ。一作目では元恋人を追いかけてハーバード・ロースクールに入学したエル・ウッズ(リース・ウィザースプーン)が、当初の目的だった元恋人の愛を取り戻すことより、ブロンドに対する偏見に打ち勝ちながら、新たな人間関係を築いて弁護士への道を切り開いていくことに喜びを見つけていく姿を描き、続編ではボストンで弁護士となったエルが、愛犬ブルーザーのために化粧品会社の動物実験を禁止する法案を成立させようとワシントンDCで奮闘する姿を描いている。どちらの映画にもエルの友人として美容師のポーレット(クーリッジ)が登場する。
このセリフはそのポーレットが、ワシントンDCに旅立とうとするエルの姿を見て感嘆して言うのだが、それもそのはず、エルはトレードマークになっているいつものピンク色ではなく星条旗にインスパイアされたファッションで身を包んでいるのだ。
2022年にDeadlineがクーリッジにインタビューした記事によると、ポーレットのこのセリフはファンにとても大人気のようだ。最も引用されるセリフを問われ、クーリッジはこう回答している。
「変なんだけど、『キューティ・ブロンド/ハッピーMAX』の7月4日のセリフには何かあるみたい。DMやメールがたくさん来るし、郵便受けに何か入れる人もいるし。私がもしその日に出かけたら、みんな熱狂するの。わからないけど、たぶんポーレットが言った『あなた7月4日みたい。ものすごくホットドッグ食べたくなる』ってセリフのせいだと思う。これを一番よく聞くから。」
“You know, it’s so weird because there’s something about the Fourth of July line from Legally Blonde 2. I get so many DMs and texts and people leaving things in my mailbox. And if I’m out on that day, people just go nuts. I don’t know, it’s probably that line Paulette said, where she goes, ‘You look like the Forth of July. That makes me want a hot dog real bad.’ I hear that the most.“
アメリカはもうすぐ独立記念日。クーリッジ本人にばったり出会うというチャンスに恵まれなくても、この名セリフを言ってみたくなるファッションの人をあちこちで見かける季節になった。
『キューティ・ブロンド/ハッピーMAX』
Legally Blonde 2: Red, White & Blonde (2003)
監督: チャールズ・ハーマン=ワムフェルド
脚本: ケイト・コンデル
ストーリー: イヴ・アーラート、デニス・ドレイク、ケイト・コンデル
原作:アマンダ・ブラウン著 Legally Blonde のキャラクターより
出演:リース・ウィザースプーン、サリー・フィールド、レジーナ・キング、ジェニファー・クーリッジ、ルーク・ウィルソン、ブルース・マッギル、 ボブ・ニューハート
US公開日:2003年7月2日
日本公開日:2003年11月15日
Top Image:Jennifer Coolidge in Legally Blonde 2: Red, White & Blonde (2003)
© Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.

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