フランスの劇作家、フローリアン・ゼレールの戯曲「Le Père」をアンソニー・ホプキンス主演で映画化した『The Father』のトレイラーが公開された。
2012年にパリで上演された「Le Père」は、フランスの演劇賞としては最高峰と言われるモリエール賞の最優秀戯曲賞を2014年に受賞し、その後ロンドンやNYでも上演された。
フランスでこの戯曲をベースにした映画『Floride』が2015年に公開されているが、本作は1988年の映画『危険な関係』(原題:Dangerous Liaisons)でアカデミー賞脚色賞を受賞したクリストファー・ハンプトンがゼレールの戯曲を英訳・脚色し、劇作家自身が監督を勤めた作品だ。
いたずら好きな80歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、娘アンが介護をどんなに勧めてもそれを拒否し、頑固に一人暮らしを貫いている。だが、アンはもはや毎日父の元に通うことはできず、父の記憶力が落ちてきている今、助けが必要なのは明らかなことだ。アンソニーの記憶が潮の満ち引きのような盛衰を見せる中、アンソニーのアイデンティと過去はどれほど彼の中に残っているのか? アンの目の前にいる父は動き、生きているというのに、父を失いつつあることにアンはどうやって折り合いを付ければ良いのか?
『The Father』のトレイラーはこちら。
監督:フローリアン・ゼレール
脚本:クリストファー・ハンプトン、フローリアン・ゼレール
原作:フローリアン・ゼレール「Le Père」
出演:アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン、マーク・ゲイティス、イモージェン・プーツ、ルーファス・シーウェル、オリヴィア・ウィリアムズ
US:2020年12月18日公開
US Webサイト
©︎ SONY Pictures Classics