ブロードウェイのミュージカルスター、バーナデット・ピーターズが、来年1月14日の公演を最後に『ハロー・ドーリー!』(Hello, Dolly!)を降板するベット・ミドラーのリプレイスメントに決定した。
Bernadette Peters
現在、ホレス・ヴァンダーゲルダー役でミドラーと共演中のデイヴィッド・ハイド・ピアースもミドラーと同じく1月14日を最後に降板し、代わりにヴィクター・ガーバーがピーターズのお相手となる。
Victor Garber
ミドラーとピアースが降板した後、劇場は数日間ドアを閉じ、再び公演が始まるのは1月20日から。
また、週8回の公演が通常のブロードウェイでミドラーは週に7回のみ舞台に立ち、残る1回はブロードウェイのベテラン、ドナ・マーフィーがドーリー役を演じていたが、ピーターズは通常のブロードウェイ公演どおり週に8回出演する。従って、マーフィーも来年1月9日をもって降板となる。
Donna Murphy
今年6月に発表されたトニー賞でミュージカル部門のリバイバル作品賞、主演女優賞(ミドラー)、助演男優賞(ギャビン・クリール)、衣装デザイン賞(サント・ロクアスト)の計4部門を受賞した『ハロー・ドーリー!』は、前売りの売り上げ記録を更新するほどの大人気となり、現在でも週に200万ドル以上のボックスオフィス収入がある作品。特にミドラーの出演する回に人気が集中し、ミドラーの降板日が発表されて以来、プロダクションの行く末を決める後釜探しが注目されていた。

ピーターズは1986年の『ソング・アンド・ダンス』(Song and Dance )と1999年の『アニーよ銃をとれ』 (Annie Get Your Gun )で二度トニー賞を受賞している。また、スティーヴン・ソンドハイム作品の第一級の演技者として定評があり、2009年にソンドハイムの『』(A Little Night Music)がキャサリン・ゼタ=ジョーンズでリバイバルされた際、ゼタ=ジョーンズ降板後のリプレイスメントを務めて批評家からも絶賛された。
ガーバーはテレビシリーズ『エイリアス』や映画『タイタニック』などで知られるテレビや映画で活躍する俳優だが、これまで4度トニー賞にノミネートされているブロードウェイの常連でもある。『ハロー・ドーリー!』は、2010年にリバイバルされたノエル・カワードのコメディ『プレゼント・ラフター』( Present Laughter )以来のブロードウェイとなる。
Top Photo: Bernadette Peters at TONY Awards in 2015, Photo by Theo Wargo