ケイト・ブランシェット主演、アーロン・ソーキン脚本のルシル・ボールの伝記映画をAmazon Studiosが獲得!

2015年にアナウンスされたアーロン・ソーキン脚本、ケイト・ブランシェット主演のルシル・ボールの伝記映画をAmazon Studiosが獲得した。Deadline Hollywood が第一報を報じた

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Cate Blanchett

Luci and Desi (『ルーシー・アンド・デジ(原題)』)というタイトルのこの映画は、1950年代に大ヒットし、現在でも再放送されて多くの視聴者に愛され続けているテレビのシットコム『アイ・ラブ・ルーシー』(I Love Lucy)のスターとして有名なボールと、彼女の最初の夫デジ・アナーズの20年間に渡る結婚生活に焦点を当てたドラマ。

ボールは燃えるような赤毛がトレードマークで、女性として初めてメジャーなテレビプロダクションスタジオを運営したことでも有名。一方アナーズは、カメラマンのカール・フロイントとともに、観客をスタジオに入れて3台のカメラで撮影するシットコムの撮影方式を生み出したことでも知られている。

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Lucille Ball

ボールとアナーズは1950年にプロダクションカンパニー、デシル・プロダクションを設立。当時ヒットしたラジオ番組をテレビ番組(のちに『アイ・ラブ・ルーシー』となる)にしようとしていたCBSが、実生活のボールの夫でキューバ人であるアナーズをボールの夫役に起用するのを渋ったことをきっかけに二人が作った制作会社だ。

1960年にボールとアナーズが離婚した後、ボールはアナーズの持分を買い取り、その後、『スター・トレック』(Star Trek)や『スパイ大作戦』(Mission: Impossible)などの人気テレビシリーズを制作。ボールはハリウッドでも最も影響力のある女性となった。

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Desi Arnaz and Lucille Ball

今回の映画 Luci and Desi でデジ・アナーズを演じる俳優はまだ決定していないが、Deadline Hollywoodによると、プロデューサー陣は『アイ・ラブ・ルーシー』の中で自身をフィクション化したようなキューバン・オーケストラのリーダー、リッキーを演じたアナーズの役に、ハビエル・バルデムやその他のハリウッドの有名スターの起用を目論んでいるとのこと。

また、『アイ・ラブ・ルーシー』でボールとアナーズの二人と共演し、気難しい大家のフレッド・マーツを演じたウィリアム・フローリーと、その気さくな妻エセル・マーツを演じたヴィヴィアン・ヴァンス役を誰が演じることになるのかも未発表だ。

I_Love_Lucy_1955

Desi Arnaz, Lucille Ball, Vivian Vance, and William Frawley in ‘I Love Lucy

アーロン・ソーキンは映画『ソーシャル・ネットワーク』(The Social Network)やNBCのテレビシリーズ『ザ・ホワイトハウス』(The West Wing)、HBOの『ニュースルーム 』(The Newsroom)の脚本家として知られている。

制作会社はEscape Artistsで、Escape Artistsのトッド・ブラック、ジェイソン・ブルメンタル、スティーヴ・ティッシュらが、ボールとアナーズの2人の子、ルーシー・ラッキンビルとデジ・アナーズ・ジュニアとともに製作する。

Top Photo (L): Cate Blanchett in Cinderella © Disney
(R) Lucille Ball