ケイト・ブランシェット、新たに舞台化される『イヴの総て』 ‘All About Eve’ でロンドンの舞台に!

二度のアカデミー賞に輝くケイト・ブランシェットが、1950年のジョセフ・L・マンキーウィッツ監督映画『イヴの総て』(All About Eve)を新たに舞台化した作品でロンドンの舞台に戻ってくることが決まった。

ブランシェットが演じるのは映画でベティ・デイヴィスが演じ、デイヴィスの代表作にもなったマーゴ・チャニング役。

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Cate Blanchett

『イヴの総て』はブロードウェイの内幕物で、ブロードウェイの大スター、マーゴが、自分の大ファンだという一見人の良さそうなイヴを付き人にするが、やがてイヴの本当の目的と人物を身をもって知ることになるというドラマだ。

映画はアカデミー賞に14部門でノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞を含む6部門を受賞。1970年には『アプローズ』(Applause)のタイトルで舞台ミュージカル化され、ミュージカルに初出演のローレン・バコールがマーゴ役を主演し、トニー賞を受賞している。

今回の舞台化は Sonia Friedman Productions と Fox Stage Productions のプロデュースで、鬼才の演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出で、2018年春にウエスト・エンドでオープンする。

ヴァン・ホーヴェはこれまでにもルキノ・ヴィスコンティやイングマール・ベルイマン、ジョン・カサヴェテスの映画を舞台化しており、現在ロンドンで上演中のジュード・ロウ主演 ‘Obsession‘ (郵便配達は二度ベルを鳴らす)もその1本。

また、アーサー・ミラーの『橋からの眺め』(A View from the Bridge)をマーク・ストロング主演で演出した作品では、オリヴィエ賞とトニー賞を受賞しており、昨年春にはブロードウェイで同じくミラーの『るつぼ』(The Crucible)をサーシャ・ローナン、ベン・ウィショー、ソフィー・オコネドという豪華キャストでリバイバルした。ロンドンではルース・ウィルソン(『アフェア 情事の行方』 The Affair)主演でイプセンの『ヘッダ・ガブラー』をナショナル・シアターで上演したばかり。

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Ivo van Hove

ブランシェットもこれまでに『ヘッダ・ガブラー』の他、『欲望という名の電車』や『ワーニャ伯父さん』、’The Maids’ でオフ・ブロードウェイの舞台に立っており、昨年末はチェーホフ最初の芝居『プラトーノフ』をアンドリュー・アプトンが脚色した ‘The Present’ の期間限定公演でブロードウェイ・デビューした。またロンドンの舞台では1999年にデイヴィッド・エアの『プレンティ』のリバイバルに出演している。

今回の『イヴの総て』の新たな舞台化に出演する他のキャストや、公演日については追って発表される。

Top Photo: Richard Roxburgh and Cate Blanchett in The Present, Photo by Joan Marcus