ソニーが、2011年のデヴィッド・フィンチャー監督映画『ドラゴン・タトゥーの女』(The Girl with the Dragon Tattoo)の続編『蜘蛛の巣を払う女』(The Girl in the Spider’s Web)の公開日を2018年10月5日に設定した。
監督は既に発表されている『ドント・ブリーズ』(Don’t Breathe)のフェデ・アルバレス。脚本は映画『イースタン・プロミス』(Eastern Promises)やテレビドラマ’Taboo‘のスティーヴン・ナイト。撮影は9月開始の予定だ。
『ドラゴン・タトゥーの女』はスティーグ・ラーソンの大ヒットミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第一作目の映画化で、ルーニー・マーラとダニエル・クレイグが主演した。
この映画に引き続き、ラーソンの「ミレニアム」シリーズ二作目『火と戯れる女』と三作目『眠れる女と狂卓の騎士』も映画化される予定だったが、『ドラゴン・タトゥーの女』の成績が9000万ドルの製作費に対して全世界の興収が2億3300万ドルとふるわなかったため、続編の製作費を抑えようとするスタジオ側と、出演料アップを要望する主演のクレイグとの折り合いがつかず、クレイグの続編出演が不可能になって頓挫したと言われていた。
今回映画化されるのはラーソンの小説の二作目でも三作目でもなく、2015年に出版された別の作家が執筆した「ミレニアム」シリーズ四作目の小説。全世界的に大ヒットした小説「ミレニアム」三部作を書いたラーソンが一作目の出版前に亡くなってしまったため、ラーソンの相続人が三部作のキャラクターを元にした続編三作の執筆を作家ダヴィド・ラーゲルクランツに依頼し、シリーズ「四作目」として出版された『蜘蛛の巣を払う女』だ。なお、2017年には「五作目」が、2019年には「六作目」の小説出版が予定されている。
今回の続編映画にはクレイグもマーラも出演せず、全て新キャストで撮影される。現在、物語の中心人物で、2009年のオリジナルのスウェーデン版映画とその続編ではノオミ・ラパスが演じ、フィンチャー版の映画ではマーラが演じた天才的なハッカー、リスベット・サランデル役の女優を選定中とのこと。
Top Photo: Rooney Mara in ‘The Girl with the Dragon Tattoo’ © Sony Pictures