オスカー・アイザックがこの夏、ニューヨークのパブリック・シアターで上演されるサム・ゴールド演出の『ハムレット』で悩めるデンマークの王子を演じる。
パブリック・シアターの発表によると、公演は6月20日から9月3日までの11週間限定公演。パブリックは毎夏セントラル・パークのDelacorte Theaterで「シェイクスピア・イン・ザ・パーク」を開催するが、それとは別にダウンタウンのパブリック・シアター内にある275席のAnspacher Theaterで上演される。
共演はコメディアンとしても活躍するキーガン=マイケル・キー。ハムレットの親友ホレイショー役を演じるキーは、これがニューヨーク舞台デビューとなる。
Oscar Isaac
Keegan-Michael Key
ゴールド演出、アイザック主演の『ハムレット』は、多くの困難と紆余曲折を経た企画だ。もともとは、今年の6月からブルックリンのTheater for a New AudienceのPolonsky Shakespeare Centerで上演する予定で2014年から準備が整えられていたが、クリエイティブチームが結集し、チケットもサブスクライバーに販売された後の昨年6月、ゴールドとNew Audienceの芸術監督ジェフリー・ホロウィッツとの間の克服できない芸術的相違のためにゴールドがNew Audienceの企画から退き、その後異例なことに企画をパブリック・シアターに持ち込んだため、New Audienceは『ハムレット』をキャンセルすることになった。
パブリック側は昨年、この芝居を2016-17のシーズンに上演する作品として検討していると話したものの、それ以上この企画について確証することもアナウンスすることもなかった。
ゴールドとアイザックの二人とも、過去にもパブリックシアターとコラボレーションしており、ゴールドはパブリックシアターで演出したミュージカル’Fun Home’がブロードウェイにトランスファーされてトニー賞を受賞。 最近は『スター・ウォーズフォースの覚醒』(Star Wars: The Force Awakens)や『エクス・マキナ』(Ex Machina)など、映画で活躍するアイザックは、パブリックの「シェイクスピア・イン・ザ・パーク」で『ロミオとジュリエット』や『ヴェローナの二紳士』に出演している。
またゴールドはこの冬、デイヴィッド・オイェロウォとダニエル・クレイグ主演の『オセロ』をオフ・ブロードウェイのNew York Theatre Workshopで上演し、批評家にも絶賛されていた。
The Public Theatre ‘Hamlet’オフィシャルウェブサイト
Top Photo from ‘Ex Machina‘ © Universal Pictures