クリントン大統領のセックススキャンダルについて書かれた、2000年出版のジェフリー・トゥービンの本、A Vast Conspiracy: The Real Sex Scandal That Nearly Brought Down a Presidentのオプションをライアン・マーフィーが入手した。The Hollywood Reporterが報じた。
マーフィーは、米ケーブルネットワークテレビ局FXのヒットドラマシリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー』(American Crime Story)のシーズン2でハリケーン・カトリーナを、シーズン3でファッションデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチ殺害事件に焦点を当てる予定だが、それに続くシーズンでクリントン元大統領とモニカ・ルインスキーのセックススキャンダルを扱うようだ。
Embed from Getty ImagesRyan Murphy
1994年、クリントン大統領はアーカンソー州知事時代の部下ポーラ・ジョーンズからセクハラで告訴される。その裁判中クリントンはルインスキーとの性的な関係を否定し、そのため今度は偽証疑惑が浮上する。クリントンから自分との関係を口止めされたルインスキーが同僚のリンダ・トリップに電話で相談し、その会話の録音をトリップが公表。やがて現職大統領の弾劾裁判へと発展する。
クリントンは最終的には上院で無罪となるが、世界中が注目したこのスキャンダルについて書かれたのがトゥービンの本。
本のタイトル「A Vast Conspiracy」は、ヒラリー・クリントンが1998年、まだ夫とルインスキーの関係が明らかになっていない時にNBCテレビのインタビューに応え、事件は「とてつもない右派の陰謀」(”vast right-wing conspiracy”)と述べたところから取られた。
トゥービンは『アメリカン・クライム・ストーリー』のシーズン1のインスピレーションとなったO.J.シンプソン事件についての本「The Run of His Life: The People v. O.J. Simpson」の著者であり、シーズン1のコンサルタントとしてプロダクションに関わった。
THRによると、マーフィーと番組のプロデューサーたちはすでにルインスキーとリンダ・トリップを演じる女優候補に会っているとのこと。