ソニーピクチャーズエンターテインメントが長年あたためているバービー人形の実写映画企画に、ついにバービーを演じる主演女優が見つかった。
The Hollywood Reporterによると、2015年の映画Trainwreck『トレインレック(原題)』の主演・脚本で知られるコメディアンのエイミー・シューマーがバービー役で出演交渉中とのことだ。
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現在スタンダップ・コメディショーで世界ツアー中のシューマーは、女優やライター、プロデューサーとしても活躍。来年にはジェイソン・ホール監督映画Thank You for Your Serviceの公開が控え、ゴールディー・ホーンとの共演映画や、ジェニファー・ローレンスと脚本を書き、共演する映画の企画も控えている売れっ子だ。
またシューマーはセクシャルな内容のジョークや、女性差別問題、銃規制について歯に衣着せずに発言することでも知られ、シューマーがクリエイターであり、主演とライター、エグゼクティブ・プロデューサーを務める米ケーブル局Comedy CentralのスケッチコメディシリーズInside Amy Schumer『インサイド・エイミー・シューマー(原題)』では、論争を巻き起こすスケッチを度々発表してきた。
バービー人形はマテル社が1959年に販売開始した着せ替え人形で、世界中で爆発的に売れた有名ブランドではあるが、ほっそりした女性が美しいとする美のイメージを植え付けるとして批判の対象となったり、また人種差別や女性差別問題への姿勢を問われてきたブランドでもある。
今回の映画Barbie『バービー(原題)』は、シューマー演じるバービーが完璧なバービーランドに馴染んでいないことに徐々に気づき、バービーランドから追い出されて現実の世界でアドベンチャーを繰り広げながら個性的であることこそが貴重なのだと発見していく物語になるという。
バービー役にシューマーを起用することで、美やフェミニズムやアイデンティティについてより現代的なひねりを効かせて描いていく狙いだ。
またソニーは、この映画をトム・ハンクス主演映画の『ビッグ』(Big)や『スプラッシュ』(Splash)、またディズニーの『魔法にかけられて』(Enchanted)のような、想像性に富んだ心温まるファミリー向けコメディにすることを目指しているという。
脚本はヒラリー・ウィンストンが執筆したものをシューマーと妹のキム・キャラメルがリライトする。
監督は未定。2018年夏に公開予定で企画が進められている。
Photo © Mattel