アン・ライスがヴァンパイア・クロニクルズのテレビシリーズ化を企画

小説家のアン・ライスが、自身のベストセラーシリーズ、ヴァンパイア・クロニクルズをテレビドラマにする企画を明らかにした。

ライスが土曜日にFacebookに上げたポストによると、ヴァンパイア・クロニクルズのシアトリカル・ライツがライスの手元に戻り、現在、息子のクリストファー・ライスとともにテレビのパイロット用脚本とシリーズのアウトラインを制作中とのことだ。また、このテレビドラマシリーズは原作を忠実に表現したものになるらしい。

ヴァンパイア・クロニクルズは1976年に出版された『夜明けのヴァンパイア』(Interview with the Vampire)から始まるヴァンパイアものの小説シリーズで、これまで11作が発表されており、12作目が今月末に出版される。

『夜明けのヴァンパイア』は、200年前にニューオリンズでヴァンパイアになったという農場主のルイが、ヴァンパイアとなった経緯やヴァンパイアとしての半生を野心的なライターに語って聞かせるという小説で、1994年にはブラッド・ピットとトム・クルーズ主演、ニール・ジョーダン監督で映画化された。

シリーズ三作目の『呪われし者の女王』(The Queen of the Damned)も2002年にR&Bシンガーのアリーヤとスチュワート・タウンゼント主演で映画化され、2001年に飛行機事故で亡くなったアリーヤの遺作となった。

また、二作目の『ヴァンパイア・レスタト』(The Vampire Lestat)はエルトン・ジョンとバーニー・トーピンによる楽曲でミュージカルになり、わずか72回のみではあるが2006年にブロードウェイで上演された。

ライスが企画している今回のテレビシリーズは、この二作目の『ヴァンパイア・レスタト』からまず描かれる予定とのことだ。

ヴァンパイア・クロニクルズシリーズの映画化権は、2014年にユニバーサル・スタジオと、ロン・ハワードとブライアン・グレイザーの制作会社イマジン・エンターテインメントが獲得していたが、ライスのFacebookによると、シリーズの映画化は「それに関わる多くの素晴らしい人たちと仕事をする喜びを得たものの、うまくいかなかった」ため、「ヴァンパイア達にはテレビがふさわしいということがこれまでになく十分にはっきりした」という。

さらに、「これまで何年もの間、多くの人たちから『ゲーム・オブ・スローンズ』(Game of Thrones)のようなスタイルの原作に忠実な作品を見たい、私の管理下にあるシリーズを望むと言われ続けてきた。その声に応える。」と続けている。

テレビシリーズは、ライスと息子クリストファーがエグゼクティブ・プロデューサーを務める。

 

 

Photo:  ‘Interview With the Vampire’ © Warner Bros.