魚になればマーク・ライランスの新作芝居’Nice Fish’が無料で見られる!?

マーク・ライランスが詩人ルイス・ジェンキンスの散文詩を使って作り上げた新作芝居Nice Fishが、11月からロンドンのウェスト・エンドで上演される。

今年の2月にニューヨーク、ブルックリンのSt. Ann’s Warehouseで上演された際、全公演ソールドアウトとなった作品で、7月10日(月)午前10時(ロンドン時間)から一般発売されるウェスト・エンドのチケットも早々の完売が予想されている。

だが、もしチケット争奪戦に敗れても、今年のオスカー受賞者ライランスの芝居を見る方法はまだある。上演日当日、魚か、あるいは釣竿を持った魚釣りの格好をしてハロルド・ピンター・シアターに行けば、プライベートボックス席が無料でもらえるのだ。

ただし、この無料チケットは早い者勝ち。夜公演の無料チケットは午後6時から、マチネ公演は1時半から配布される。

ブロードウェイのHamiltonのようにチケットを取るため野宿する人が出るほどの人気になるかどうかは不明だが、11月15日から来年1月21日までの公演期間中、劇場の前には魚がウヨウヨし、魚釣りたちがたむろすることが予想される。

Nice Fishは、子ども時代をアメリカの中西部で過ごしたライランスが、ミネソタの詩人ルイス・ジェンキンスの散文詩をつなぎ合わせて作り出した芝居。アイスフィッシングに出かけた二人の男の1日をファンタジックに描いている。演出はライランスの妻、クレア・ヴァン・カンペン。ブルックリン上演時のキャスト全員がウェスト・エンドの公演に出演する。

Photo by Teddy Wolff

Nice Fish
Harold Pinter Theatre
オフィシャルサイト