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“We elves try to stick to the four main food groups: candy, candy canes, candy corns, and syrup.”

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Screenshot of Elf (2003), Buddy, played by Will Ferrell, explaining the four main food groups for Elves

「僕たちエルフにはなるべく食べるようにしている主要食品グループが4つあるんだ: キャンディー、キャンディーケーン、キャンディーコーン、シロップ」

クリスマスの時期になると見たくなる映画の一つがジョン・ファヴロー監督の『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』Elf だ。アメリカでは2003年のホリデーシーズンに公開されてヒットしたものの、日本ではなぜか劇場公開されずにDVDスルーとなったファンタジーコメディ映画。

とあるクリスマスの日、世界中の子供たちプレゼントを配っていたサンタクロース(エド・アズナー)がある孤児院に立ち寄る。そこでサンタクロースのために用意されたクッキーとミルクを食べている間に一人の赤ん坊がサンタクロースの袋の中にもぐりこんでしまった。だがそうとは知らないサンタは袋ごと人間の赤ちゃんを北極に持ち帰ってしまう。そこでサンタクロースは、その赤ん坊を子供のいないエルフ(ボブ・ニューハート)に育てさせることにした。赤ん坊はオムツに書いてあったメーカー名にちなんでバディと呼ばれ、エルフの国ですくすくと育つ。やがて30年の歳月が流れたある日、バディ(ウィル・フェレル)は自分がエルフではなく人間で、自分の実の父親がニューヨークに住んでいることを知り、父親に会うためにニューヨークに向かう。

このセリフは、父ウォルター(ジェームズ・カーン)と再開したバディが、父の新しい家族とともに食事をするシーンに登場する。「エルフの国でエルフに育てられた」というバディのことを少しおかしいと考えているウォルターとその妻エミリー(メアリー・スティーバージェン)は、バディがディナーに出されたパスタ料理にメイプルシロップをかけて食べるのを見て仰天する。そこでバディが当然のように説明するのがこのセリフ。

「僕たちエルフにはなるべく食べるようにしている主要食品グループが4つあるんだ: キャンディー、キャンディーケーン、キャンディーコーン、シロップ」(“We elves try to stick to the four main food groups: candy, candy canes, candy corns, and syrup.”)

ここで言うキャンディは日本で言うところのいわゆる「飴」ではなく砂糖菓子一般のこと。キャンディケーンは赤と白の飴をねじって縞々のスパイラルにして杖の形にしたミント風味の飴のことで、キャンディコーンはとうもろこしの粒を模した黄色とオレンジと白の三角形の砂糖練り菓子だ。これら3つとさらにシロップを主に食べるというのだから、エルフの国ではさぞかし歯医者が繁盛していることだろう。

北極でエルフとサンタに育てられて大人になったバディは、この上なく無垢で純真な子どもの心を持っている世間知らずの大人だ。そのバディが初めての人間界、しかも大都会にやってきてカルチャーショックを受け、子供らしい素直なリアクションを見せ続ける。楽しそうに回転扉でぐるぐる回り続けたり、エレベーターのボタンを全部押したり、エスカレーターに乗るタイミングが取れずに怖がったりといった子供らしい驚きや反応に思わず子どもの頃の自分の経験を思い出してにっこりしてしまうはずだ。

昨年公開20年を迎えたこの映画は何度見ても楽しめる最高のクリスマス映画の1本で、引用したくなるセリフもてんこ盛りだ。クリスマスの時期には誰彼なくおすすめしたくなる愛すべき映画である。

『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』
Elf (2003)

監督:ジョン・ファヴロー
脚本:デイヴィッド・バレンバウム
製作:ジョン・バーグ、トッド・コマーニキ、ショーナ・ロバートソン
撮影:グレッグ・ガーディナー
音楽:ジョン・デブニー
編集:ダン・レーベンタール
出演:ウィル・フェレル、ゾーイ・デイシャネル、ジェームズ・カーン、メアリー・スティーバージェン、ボブ・ニューハート、エド・アズナー、エイミー・セダリス、レイ・ハリーハウゼン

US公開日:2003年11月7日
日本では劇場未公開

Top Image: Screenshot from Elf © New Line Cinema (2003)

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