「トト、ここはもうカンザスじゃないみたい」
1939年のヴィクター・フレミング監督映画『オズの魔法使』(原題:The Wizard of Oz)には名セリフがたくさんあるが、そのうちの一つがこれ。
カンザス州の農場でおじさん、おばさん、愛犬トトと一緒に暮らしていたドロシー(ジュディ・ガーランド)は、ある日、竜巻に家ごと巻き込まれてトトと共に飛ばされてしまう。
落っこちたところは今までいたセピア色の世界とは打って変わってきらびやかなテクニカラーの世界。明らかにカンザスの農場ではない。
驚いたドロシーが小脇に抱えたトトに言うのがこの台詞だ。
このセリフは後に作られた映画やテレビドラマにもよく引用される。大抵は、突然馴染みのないところや場違いなところ、予想外に華やかな場所にやってきたキャラクターが口にするのだが、キャラクターにこのセリフを言わせるだけで、アメリカの名作クラッシック映画にめくばせしつつ、そのキャラクターが置かれた状況と驚きを伝えることができるので重宝なのだろう。
この名セリフがどれくらい重宝されてるかは、Fourfourというブログがまとめたこちらの動画を見ればよくわかる。このセリフが引用されている映画やテレビ番組から、なんと58作品を抜粋して1本の動画にまとめて作品リスト付きで紹介してくれている。
Not in Kanasas Anymore by richfofo
たとえセリフがアレンジされていても、それでも「あ! ドロシーのあのセリフだ!」とわかるのがやっぱり名セリフの証。
『オズの魔法使』
The Wizard of Oz (1939)
監督:ヴィクター・フレミング
脚本:ノエル・ラングレー 、フローレンス・ライアソン 、エドガー・アラン・ウールフ
原作:ライアン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』
出演:ジュディ・ガーランド、レイ・ボルジャー、ジャック・ヘイリー、バート・ラー、ビリー・バーク、マーガレット・ハミルトン
Featured Image © MGM
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