デンゼル・ワシントン、ユージン・オニールの『氷人来たる』で来春ブロードウェイの舞台に復帰!

デンゼル・ワシントンが、来春リバイバル上演されるユージン・オニールの晩年の大作『氷人来たる』(The Iceman Cometh)でブロードウェイの舞台に戻ってくることが決まった。

演出は2度のトニー賞を誇る劇作家で演出家のジョージ・C・ウルフ。プロデュースはスコット・ルーディンが務める。

『氷人来たる』は、1912年ニューヨークの安酒場を舞台に、今日を生きることができない人生の袋小路に入り込んだアル中たちを描いたドラマだ。酒の力を借りて昔の輝かしき思い出に浸り、あるいは手に入れることのない夢を語って現実逃避する呑んだくれたちは、年に1度、酒場のオーナーの誕生日にやってきては常連客に大盤振る舞いするおしゃべり好きの旅のセールスマン、セオドア・ヒッキーの訪れを待つ。ワシントンが演じるのはこのヒッキー役となる。

ブロードウェイでは1946年に初演された本作は、上演時間が5時間近くあることでも知られ、出演者・観客のどちらにも体力が要求される作品だ。これまで3度ブロードウェイでリバイバルされており、ヒッキー役はオリジナルプロダクションのジェイムズ・バートンを初めとし、ジェイソン・ロバーズ、ジェイムズ・アール・ジョーンズ、ケヴィン・スペイシーが演じた。また、ネイサン・レインがヒッキーを演じて高評価を得た2012年のシカゴGoodman Theatreのプロダクションは、2015年にはブルックリンにあるBAMのHarvey Theaterで限定公演された。

ワシントンが出演する来春のリバイバルは14週間限定の公演で、Bernard B. Jacobs Theaterにて3月22日にプレビュー公演が始まり、4月26日にオープンの予定。

ワシントンが最後にブロードウェイの舞台に立ったのは2014年の『ア・レーズン・イン・ザ・サン』(A Raisin in the Sun )。2010年に出演したオーガスト・ウィルソンの『フェンス』(Fences)では共演のヴァイオラ・デイヴィスと共にトニー賞を受賞した。また、『フェンス』は自ら監督・主演を務め、映画化もしている。

その他のキャストについては追って発表される。

Top Photo: Denzel Washington in Fences, Photo by Joan Marcus