先日発表されたトニー賞のノミネーションでどの分野の候補にも上がらなかった新作ミュージカル ‘Amélie‘ 『アメリ(原題)』が、5月21日でクローズすることが決定した。プロデューサーが木曜日に発表した。
ミュージカル ‘Amélie‘ は、2001年のジャン・ピエール=ジュネ監督映画『アメリ』(Amélie)を舞台ミュージカル化した作品。
映画は、想像力は豊かだけれど無口で内気なウエイトレスのアメリが周りの人間に振りまく小さな親切を描き、そのキュートさで世界中にファンを作り出して大ヒットとなった。
ミュージカル化に際しては、ミュージカル The Light in the Piazza やストレートプレイ『キスへのプレリュード』(Prelude to a Kiss)のクレイグ・ルーカスが脚本を書き、『ハミルトン』(Hamilton)で去年のトニー賞にノミネートされたフィリパ・スーが主演することで話題となり、ロサンゼルスでのトライアウト公演ではまずまずの評判だった。
だが、4月3日にブロードウェイでオープンした後は多くの批評家から冷淡な評を受け、トニー賞のノミネーションはゼロという結果に終わっていた。
ダニエル・メスの音楽と、メスとネイサン・タイセンの歌詞、パム・マッキノンの演出で現在Walter Kerr Theatreにて公演中の ‘Amélie‘ は、5月21日のクローズ時点でプレビュー公演が27、レギュラーパフォーマンスが56となる。
Top Photo: Phillipa Soo and Adam Chanler-Berat in Amélie, Photo by Joan Marcus